【ノウハウ付き】実務に役立つ初めてのプロジェクト管理用語50選

【ノウハウ付き】実務に役立つ初めてのプロジェクト管理用語50選
悩む人
プロジェクトに参加することになった。
ついていけるだろうか?
最低限の勉強をしておかなきゃ。
なにから手を付けたらいいんだろう?

プロジェクト管理の用語をきちんと理解していますか?

メンバー間でプロジェクト管理の知識がシェアできていないと、効率的なプロジェクト運営をすることができません。

もし、メンバーにプロジェクト管理用語の理解がないと、

  • コミュニケーションロスが生じる
  • マネージャーの指示の意図が理解できない
  • スケジュールに対する適切なフィードバックができない

といった問題が生じてしまいます。

プロジェクト管理にはノウハウがたくさんありますが、まずはじめに、メンバー間で用語の意味を共有しておくことは、効率的なプロジェクト運営の第一歩といえます。

この投稿では、特にプロジェクト運営で日々使用する用語に絞って、その意味や使い方を1つ1つ、解説していきます。

プロジェクト管理の第一歩として、皆さんのお役に立てれば幸いです。

目次

プロジェクト管理用語まとめ

作業・タスク

プロジェクト管理の単位。実際に作業メンバーが実施する作業の単位です。

プロジェクト管理とは、作業(タスク)をスケジュールとして配置し、一つ一つの作業の実施を確認・評価することです。

作業フェーズ

作業フェーズとは、プロジェクト完了までの大まかな工程のことを指します。

作業フェーズの分け方は、プロジェクトのタイプにより異なりますが、おおよそ

計画 > 設計 > 実施 > 効果計測

というように、時系列のフローと作業の論理的なまとまりで定義されます。

依存関係・リンク

「○○作業が終わってから△△作業を開始する」といった、複数の作業間の実施に関する制約条件です。

例えば、「設計」と「製造」など、先行作業の生産物を使って後の作業を行う場合などがこれにあたります。

クリティカルパス

依存関係があり、順序に従って行う必要のある一連の作業のうち、もっとも長い期間を要するものをクリティカルパスと呼びます。

全体スケジュールは、クリティカルパスよりも短くすることはできません。

スケジューリングを行う際はまず、クリティカルパスを見つけ、クリティカルパスを配置しても全体の期限を守れることを確認する必要があります。

アサイン(担当割り)

作業に対して、実施担当者を割り振る事を「アサインする」と言います。

アサインは、メンバーの職種、スキル、メンバーの稼働可能時期などを考慮して行います。

マイルストーン

マイルストーンのもともとの意味は、道路に1マイルごとに置かれている標石のことです。

長期にわたるプロジェクトなどでは、完了より確実にするために、プロジェクトの途中途中に、区切りとなるチェックポイントを配置します。

例えば、「要件確定」「発注期限」「テスト完了期限」といったデッドラインがこれにあたります。

リソース

リソースとは、プロジェクトで利用できる「資源」のことです。

プロジェクトで利用するリソースには、下記のようなものがあります。

  • 担当者・管理者などの人的リソース
  • 設備
  • 材料費・外注費などの予算
  • 材料費・レンタル料・ライセンス料などの原価

アジェンダ

会議で話し合うべきテーマを簡単に整理したもので、リストの形式をとる事が多い。

会議を効率よく行うためには、アジェンダの整理と共有が非常に重要です。

エスカレーション

プロジェクトの実施中に、担当者では解決できない問題が発生した場合や、判断に権限が必要な場合に、より高い技能・権限を持つ人に解決や判断を依頼すること。

エビデンス・証跡(しょうせき)

作業の実施や結果を報告する際に、裏付けとして添付する情報。証拠資料。

作業後の状態を撮影した写真や、作業結果として得られたデータなどがこれに当たります。

オンスケ・オンスケジュール(On Schedule)

作業が当初の計画通りに進行していること。

スケジュール管理で「オンスケです」と報告することは、一般的に「問題ありません」ということを表します。

場合によっては、一部の作業で遅れが発生していても、その他の作業の進みが良いため、「全体としてオンスケ」と表現することがあります。

この場合は、遅れの出ている作業が後にプロジェクト全体に悪影響を及ぼさないよう、注意する必要があります。

ガントチャート(Gantt Chart)

ガントチャートとは、作業スケジュールを可視化したグラフのことです。

ガントチャートは、左半分の作業(タスク)リスト、右半分の時間軸のグラフの2つの異なるツールを組み合わせたものです。

ガントチャートを使用すると、スケジュールを理解しやすく、実施の漏れ・遅れなどをチェックしやすいため非常によく利用されます。

ガントチャートの作成方法

コミットメント(コミット)

コミットメントは、状況により下記の3つの意味で使用されます。

  • 責任をもって関与すること
  • 約束・誓約すること
  • ソースコード・ドキュメントの変更を確定すること(コミット)

いずれの意味でも頻繁に使用しますので、使分けられるよう、きちんと用法を確認しておきましょう。

フルコミット

約束・誓約に対して、専任で業務にあたること。

コンセンサス

複数人による意見一致、または合意を確認する事。

(使用法)「コンセンサスを取る」

サマリー

要約のこと。

議事録やドキュメントが長くなる場合に付ける、「おおよそこういうことが書いてあります」といったまとめ情報です。

ドキュメントにサマリーを付ける事で情報共有の効果が高まります。

シェア

情報を共有すること。「シェアする」

要件・要求事項

プロジェクトの目標を達成するために必要な条件。

機能、物品、作業などがどのような条件を満たしていなければならないかを定義したもの。

(要件の例)脚立は最大3人が同時に乗って作業することがあるので、耐荷重400Kg以上のものを使用すること

仕様(しよう)

要件を実現する方法を定めたもの。

通常、「仕様書」というドキュメントとして作成し、どのような機能をどのように実現するかを定義する。

(仕様書の例)設計書、作業指示書

スコープ

「対象に含める」という意味。

要件に対して、必要な機能や作業を洗い出した結果、予算をオーバーすることがあります。

その際、実現する機能に優先度をつけ、”スコープ(対象)”、”スコープ外(対象外)”という判断を行います。

例えば、マスターデータを編集する機能が予算内で作成できない場合、マスターメンテナンス機能は「スコープ外」とし、マスターデータの編集はマニュアル作業で行う、といった場合です。

スコープの認識齟齬はトラブルの原因としては常連です。

スコープの定義を正確行い、関係者間でコンセンサスを得るようにしましょう。

進捗(しんちょく)

作業が進んでいること。

また、「進捗率(Completion)」は、作業がどの程度進んでいるか?という指標。

プロジェクト管理を行う際は、「進捗率」を使用して作業進捗を評価します。

進捗の評価では、計画に対して、作業の実施が先行しているか?遅れているか?を評価し、遅れている場合は必要な対処を行います。

リスケ

リ・スケジューリングの略で、当初のスケジュールを見直すことを指します。

リスケは下記のような状況で行うことが多い。

  • スケジュールに遅れが発生した場合の立て直し
  • 一部の作業がストップしてしまった場合の、担当者の別作業へのアサイン振替

ブロッカー

作業の進捗を妨げる要素のことです。

(ブロッカーの例)テスト要員は確保できているのに、テスト環境の構築が遅れていて、テストが開始できない

スキーム

物事を実施する際の枠組みのことです。

プロジェクトにおいては、会社間の契約形態や、機能の実現方法を指すことが多い。

ステークホルダー

利害関係者のことを指します。

出資者、ビジネスオーナー(クライアント)、プロジェクト運営者、プロジェクトメンバーなど、プロジェクトに関与し、成果に利害をもつすべての人やグループのことです。

タイト

きつく張り詰めた状態。

主にスケジュールに余裕がない状況を指します。

バーンダウンチャート

プロジェクトの残作業量を縦軸、プロジェクトの期間を横軸にとった線グラフです。

バーンダウンチャートでは、プロジェクト(またはスプリント)開始時に、全作業量が残っており、時間の経過により作業の残量が減っていきます。

最終的に、作業の残量がゼロになった時点でそのプロジェクト(スプリント)が完了します。

期間の経過に伴い、残作業が順調に減っているかを視覚的に確認することができます。

バッファ

不測の事態に備えたスケジュール上の余裕のこと。

スケジュールを作成する際に、見積もりの作業量ギリギリの期間を予定すると、一部の作業が遅れた場合、すぐにスケジュールの見直しの必要が発生します。

それを避けるために、各作業の予定期間の後ろに、「バッファー」という期間の余裕を作っておきます。

もし作業に遅れが生じた場合は、バッファーの期間で吸収します。

遅れが発生しない場合は、後続の作業を前倒し実施するか、別の作業を振替実施します。

多くのプロジェクトでは、遅れによるリスケは、説明や承認が必要となるため、バッファを適切に配置し、スケジュールの柔軟性を確保し円滑なプロジェクト運営を可能にします。

BtoB(ビー・トゥー・ビー) / toB(ビー・トゥー・ビー)

ここでいう”B”は「ビジネス」のことです。

ですから、BtoB(ビー・トゥー・ビー)は「企業間取引」を指します

また、toB(トゥー・ビー)は「企業向け」のことで、例えば、「業務用」商品は、「toB(トゥー・ビー)商品」となります。

BtoC(ビー・トゥー・シー) / toC(トゥー・シー)

ここでいう”B”は「ビジネス」、”C”は、個人客(コンシューマー)です。

ですから、BtoC(ビー・トゥー・シー)は「対顧客取引」を指します

また、toC(トゥー・シー)は「個人客向け」を指します。個人客向けの商品は、「toC(トゥー・シー)商品」です。

フィードバック(する)

親子関係があるものの、子側に対して発生した変更を親側に反映することを指します。

例えば、一部の作業で発生したスケジュールの変更を全体スケジュールに反映する場合などがこれに当たります。

FIX・FIXする(ふぃっくす)

内容が確定すること。

内容が確定した設計書や見積もり書、バグ修正の済んだプログラムなどを「FIX版(フィックスばん)」と呼びます。

プライオリティ

優先順位、優先度という意味。

また、優先順位を付けることをプライオリタイズと言います。

フィジビリティ

実現可能性のこと。

技術要因・予算・人的リソースの確保などで、プロジェクトの実現を妨げる要素がないか、計画段階で実現可能性をチェックする必要があります。

これを「フィジビリティチェック(実現可能性確認)」と呼びます。

プロジェクトが進んでからフィジビリティの問題が発生すると、プロジェクト全体に大きなロスが発生してしまうことになります。

ブラッシュアップ

磨き上げるという意味。

一旦完成した製品やドキュメントを、テストや見直しによってよりレベルの高い状態にすることです。

ブラッシュアップを行う前提で、利用を開始する一次完成版のことを「β版(ベータばん)」と呼びます。

ROI・費用対効果

ROIは「Return On Investment」の略です。

日本語では「投資収益率」と呼びます。

プロジェクトの費用に対して、プロジェクトの成果(売り上げ増・費用削減・事故減少など)が、どれだけあるかという指標です。

プロジェクトの計画段階において、ROIを算出し、プロジェクトを最後まで実施するか、判断を行います。

ROIは、費用対効果と同義語です。

ベストプラクティス

最も効率の良い方法という意味です。。

プロジェクトを行う上でどのような方法をとるのか、検討する際に使用します。

ベストエフォート

「最善の努力」という意味です。

最大の結果になるようにできる限りの努力を行うという意味であるが、逆に、成果を保証できない場合に使用することが多い。

例えば、自動車ロードサービスなどで「30分以内に駆け付けます」といった保証を付けてしまうと、繁忙期に対応できなくなってします。

そのような場合、「できる限り早く駆け付けます」「準備を怠った場合を除き保証は行いません」といったベストエフォート型の契約条項にするのが一般的です。

SLA(サービスレベルアグリーメント)

サービス提供者と、受益者の間であらかじめ取り交わしておくサービルレベルに関する同意のことです。

内容は、サービスの継続性、保障内容について、個別具体的に取り決めたものです。

SLAの例

  • 深夜2時までは、オンコール対応します
  • ユーザーからの払い込みがない場合は、ショップに瑕疵がなければ、収納代行業者が支払いを保証します
  • サーバー障害時は、5分以内に復旧します。復旧できない場合、代替機で30分以内にサービスを再開します

アクティビティ

プロジェクトで行われる「活動」のことです。

プロジェクトの管理単位である「作業」を指すこともあれば、もっと小さな一つ一つのメンバーの動作を指すこともあります。

ペンディング

未決事項で、決定のメドが立っていない状態を指します。

一方、決定を意図的に決定を先送りにする場合も、ペンディングと呼びます。

ブロッカー

プロジェクトの進行を妨げる一部の作業や未決定事項などを指します。

ブロッカーが「情報が整理できない」「方針が決まらない」といった内容である場合、ブロッカーが解消した後も、様々な調整が必要となるため、問題はより重大であると言えます。

ボトルネック

ワインボトルの首の部分のように、流れのキャパシティの小さい部分のことです。

プロジェクトにおけるボトルネックとは、プロジェクト全体の作業の流れを妨げる一部の作業や、担当者の不足を指します。

例えば、作業者が多くいる一方、成果物をチェックできる人が少ない場合、作業の完了が滞り、全体の進捗が遅れてしまいます。

この場合、「チェック担当者」がこのプロジェクトのボトルネックです。

プロジェクト運営では、作業を指示したり、レビューを行う、より技能の高いコアな人材が不足しがちです。

また、そのような要員がボトルネックとなる場合、解消が難しい事が多いです。

普段から、そのようなコアな人材を育成しておくことがプロジェクトの円滑な運営のカギとなります。

マイルストーン

元々の意味は、道路わきに置かれる、基点からの距離を示す標識のことです。

長期に渡るプロジェクトでは、プロジェクトを途中で評価する区切りの日を置くことが一般的です。

これがマイルストーンです。

トリガー

何か変化や問題を発生させるきっかけの事。

(トリガーの例)サーバー障害を検出(トリガー)したら、アラームが鳴ります。

リマインダー

思い出させること。

具体的には、アラームや期限通知メールのように、忘れてはいけない日程がある場合にその手前でその日を思い出させる手段のことを指します。

ローンチ(Launch)

英語で「発射」を意味し、ロケットなど、飛び出すものの打ち上げのことです。

新商品やサービスの発売を、ロケットの打ち上げに例えた表現です。

ローンチを使用した下記のような用語があります。

  • クイックローンチ・・・機能の充実よりもスピードを重視したサービス開始の形態
  • スモールローンチ・・・初期投資を抑えるため、サービスを小さく始める開始形態
  • ローンチカスタマー・・・製品・サービスの最初の顧客

ベースライン

プロジェクト計画当初に設定したスケジュールとコストのことです。

プロジェクト運営中に発生したリスケジュールや追加コストの評価に使用します。

成果物

プロジェクトがその目的として生産する成果物。プロダクトともいいます。

製品、システム、ドキュメントなどの作業成果物を指します。

キックオフ・キックオフミーティング

プロジェクトの立ち上げミーティング。

プロジェクトマネージャーがメンバーを集め、プロジェクトのゴール、スケジュール、メンバーの役割分担などの説明を行います。

ブレーンストーミング

ボトムアップ的な思考の課題整理手法で、新しいテーマに挑戦する場合など、明確な基準やノウハウがない場合に使用します。

まず、思いつく限りのアイディアを書き出し、アイディアをグルーピングしながら全体としての課題を整理します。

リスク

プロジェクトの達成に悪影響を与える可能性のある要素のことです。

リスクヘッジ

リスクを回避するために事前に行う対策の事を指します。

WBS(ダブリュー・ビー・エス)

WBSは、「Work Breakdown Structure」の略で、プロジェクトを、実際に行う作業のレベルまで階層的に細分化する手法です。

WBSで細分化した作業リストは、構造的で網羅的であるため、見積もりや、スケジューリングに利用することができます。

WBSは、プロジェクト運営に必須の技術ですので、きちんとマスタしておきましょう。

WBSの解説は下記を参照してください

まとめ

プロジェクトを効率的に運用するためには、メンバー全員がプロジェクト管理についての基本的な知識を持っている事が重要です。

プロジェクト開始時には、作業指示やスケジュールの意図を共有するための共通言語として、プロジェクト管理用語集を読み合わせしてみてはいかがでしょうか?

それでは、読了ありがとうございました 。

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